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高知新聞連載 (地球・美の幻風景)12月11日 祈りの輪~光り漂うもうひとつの情景~   

 

    美しく煌く一本の木に平和への祈りと感謝の気持ちを込めて・・・・

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      ~祈りの輪~  

 光り漂うもうひとつの情景

 

年の瀬を迎え気忙しくなる前に、ほっと心和らぐ時間がある。

街のあちらこちらに装飾されたクリスマスのイルミネーション。

電飾の持つ輝きを素直に美しいなあ、と喜ぶ。

 

クリスマス時期に海外へ行くと、その祝いっぷりに圧倒される。

町中に、家々に、施された飾りにはただ美しいだけではなく、

そこにイエス・キリストの生誕を祝う喜びの気持ちが

込められているのだ。

 

年々華やかになるイルミネーションに

そんな光景も重なり、降誕節に入ると、

心が弾み、ほっとする。

 

今年もあと残す所、僅かとなった。

たくさんの方と出会い、

有難いご縁を頂いた2013年・・・。

 

そして、出会った沢山の風景。

がむしゃらにシャッターを切り

一瞬の世界を永遠の風景として、

もうひとつの世界を模索し続けた。

 

吹き出る汗が止まらぬ暑い夏、

シャッターを押す指がちぎれてしまうかと思うほど寒い冬、

春の桜、紫陽花、燃ゆる紅葉、雨、雪・・・

巻物を解くように季節を廻り、旅するように

風の中を歩いた一年だった。

 

美しい風景にはどうしてこんなに

人々の心を揺り動かす力が在るのだろう。

 

目を覆いたくなるような

東北の震災の地に咲くひとひらの花、

萌える出づる緑の芽、堪えて朽ち、

尚、生き続ける樹木。

 

 その風景の周りには

 いつも祈りを捧げる人々の姿があった。

 祈りは波紋のように広がり、

 繋がり、絆となり、

 固い誓いとなって、響きわたる。

 

今年、私が出会った一本の木。

 

 この日は、草原が広がる大地には

 枯れ草が白く波立っていた。

 よく見ると山は一面、うっすらと樹霜で覆われて、

 美しく煌めいていた。

 

 そしてその中で、燦然と光を集め

 

 輝く一本の木との出会いがあった。

 

 車から降りその一歩を踏み出すと、

 足元で薄い氷が砕ける音がした。

 張り詰めた冷たい空気が風に流れ、

 耳の奥にまで静けさが届く。

 

研ぎ澄まされたこの空間で、

自然が語りかけてくるものは何だろう。

それは、みつめる者の心の中にある、

深く静かに漂う、

もうひとつの輝く情景の再現なのかもしれない。

 

 

かけがえのない一瞬を、永遠に宿し、

思いは、円を描き輪となって平和へと

つづられることだろう。  

輝く光に祈りを込めて。

 

 

 

 

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